住み替えを考えたとき、選択肢は2つあります。新しく家を建てるか、あるいは戸建やマンションの中古住宅を自分たちが暮らしやすい家にリノベーションするか。
リノベーションに興味はあるけれども、耐震性や維持費が不安で、踏み切れない方もいらっしゃることでしょう。
しかしリノベーションには、ゼロから新しい家をつくるより、費用をおさえられるメリットがあります。その分、こだわりのプランや好みのインテリア、最新の設備などに予算を投じるなど、自分たちらしいライフスタイルのために予算を投じることができるのです。
また、共働きだから駅近ははずせない、子育てのために広い物件に住みたいなど、立地や広さもこだわりたいところ。資金が青天井ならばよいのですが、たいていは予算には限りがあるものです。中古物件のリノベーションは、設定した予算のなかで最大限にこだわりを実現できる、今の時代らしい家づくりの方法なのです。
今回は、中古物件のリノベーションで注意しておきたい点をご紹介いたします。
■ポイント1 構造は安全?
リノベーション業界では、「中古物件は開けてみなければわからない」というのは常識。内装や設備をはずし、建物を支える柱・梁などの構造体をあらわにしたスケルトン状態にして、初めて調べられることが多々あります。
「新耐震基準」が設けられた1981年6月以降に建てられた物件でも、雨漏りや水漏れ、蟻害などで構造が劣化していたというケースがあります。さらに、現行の耐震基準は満たしているものの、今後起こりうる大地震に備えるため補強が必要かどうかも確かめたほうがよいでしょう。
■ポイント2 断熱は大丈夫?
構造と同じくチェックしておきたいのが、断熱性能。特に古い木造住宅は断熱性能が十分でない場合が多く、寒さのみならず暑さにも悩まされることに。
夏・冬を快適に過ごすために、床・壁・天井の断熱リフォーム工事とともに、窓に断熱性能の高い複層ガラスを入れましょう。断熱リフォーム工事と開口部の断熱化は、セットで行うことで高い効果が期待できます。
高性能な断熱材や窓を使って断熱リフォームを行う場合、一定の要件を満たすと国から補助金が交付されます。
「断熱リノベ(高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業)」と、「次世代建材(次世代省エネ建材支援事業)」の2つがあり、補助を受けられる条件や補助額が異なります。積極的に利用して、快適な暮らしをお得に実現したいですよね。
■ポイント3 瑕疵担保責任は?
購入前には気づかなかった不具合や欠陥(瑕疵)が、購入後に見つかった……。このようなケースに対しては、売主が補修費用を払う「瑕疵担保責任」というものがあります。ただし契約状況や瑕疵の内容、請求のタイミングによっては修理は自己負担になり、必要以上に費用がかかってしまうという可能性も。こうした事態を想定して、修理を売主が保証してくれるのか購入前に確認しておきましょう。
ちなみに中古住宅の売買では、第三者の専門家が目視により、現況や構造・基礎などの劣化を確認する「ホームインスペクション(住宅診断)」というものがあります。これは義務として課せられているものではなく、また目視で判断できることに限りはありますが、戸建てのリノベーション場合は、ホームインスペクションを行うケースが増えています。
■悩むよりも、まずプロに相談を
中古物件を購入したけれども、どんな風にリノベをしたらいいんだろう。リノベのイメージはあるけれども、一体いくらでできるんだろう--お悩みの方は、ぜひ「ノア・スタイル」にご相談ください。
私たちは女性ならではの視点を大切にしており、家事や子育てをはじめとする日々の使いやすさを考えたリノベーションを得意としております。また、社内には耐震診断士の資格を有するスタッフも在籍し、耐震診断も社内で行えます。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。