住まいを新しくしたいと言っても、さまざまな選択肢があります。新築なのか改修なのか。改修の場合は、すでに住んでいるところに手を入れるのか、あるいは中古物件を購入するのか。そしてその中古物件は一戸建てなのか、マンションなのか……。
今、都心下で人気が高まっているのが、中古マンションを購入するリノベーション。今回は中古物件を購入してリノベーションするにあたり、確認しておいたほうがよいポイントについてご紹介いたします。
■気になる築年数と資産性はどう見定める?
かつて、家は一生に一度の買い物と言われていましたが、最近ではライフステージの変化にあわせて、住み替えをするケースが増えています。たとえばお子さんが小さいうちは、子育てのしやすいエリアで広々した物件に住み、巣立った後は、夫婦2人でコンパクトに暮らし、代わりに出かけるのに便利な立地を選ぶ、ということも。そんなしなやかな生き方をする上で、中古マンションの購入+リノベーションはうってつけです。
さて、中古マンションを購入する際にチェックしておくべきポイントは、「築年数」「共用部分の管理状態」「思い通りのリノベーションができるか」という点です。
まず築年数ですが、マンションの価格というものは買い手がついた時点から年々下がってしまうものです。築20年ほど経つと下落は落ち着き、不動産的な価値はそれほど変わりません。ただし古ければよいというわけではなく、築40年近くにもなると耐久面で不安が出てくるので注意しましょう。
また資産性の高い中古物件を購入したいというお声もよく聞きますが、人気のエリアが思わぬ天災で被害にあったように、不動産のプロでも見極めが難しいところ。一般的には、再開発で人気が高まりそうなエリア、利便性の高いエリア、駅近・築浅・管理状態良好な物件は値崩れがしにくいと言われています。もちろんハザードマップを確認するのもお忘れなく。
■思い通りのリノベーションをするために必要なこと
そして気になるのが、思い通りのリノベーションができるのか、ということです。まずチェックすべきは構造。マンションの構造には、「ラーメン構造」という柱と梁で建物を支える方式と、「壁式構造」という壁で構造を担う方式が主流です。
ラーメン構造のほうが壁が少なく、比較的自由に間取りをつくることができますが、室内に梁や柱が出っ張るために、家具をレイアウトしづらいということも指摘されます。それぞれにメリット・デメリットがあるので、かなえたいリノベーションをイメージしながら物件を探しましょう。
またマンションごとに管理規約というものがあり、防音規定の関係で床を無垢のフローリング材に変えられず、クッションフロアを使わなければならないというケースもあります。素材にこだわりたい方は、管理規約は必ず確認しましょう。
意外と見落としなのが、共用部分の管理状態です。自転車置き場やゴミ置き場、周辺の植栽などがきれいに保たれているか。これはマンション住民のモラルとともに、管理会社の姿勢が見て取れるポイント。引いてはマンションの将来性・資産性にもかかわることですので、念入りにチェックしておきましょう。
■目に見えない部分こそが大事! 早めにリノベーション会社に相談を
中古マンションを実際に内見してみると、思いのほか、暗く汚れていたりジメジメしていてリノベーションを諦めかけてしまうという方もいらっしゃいます。しかし、目に見える仕上げや古い設備は全面的に新調できるので、気にすることはありません。ジメッとした感じは間取りの変更や室内窓をつけるなどの工夫で解決できます。
それよりもチェックすべきは、上記のような構造や管理規約、管理状態、また水回りに関する給排水管を変更できるかどうか。このように一見、目に見えない部分こそが中古マンションを購入する上で大切なのです。
中古マンションを購入する際は、リノベーション会社の立ち会いのもと検討することをおすすめします。不動産業者はリノベーションのプロではないので、その物件がお客さまの思い描いているリノベーションに向いているかどうかは判断できません。
千葉県市川市に拠点を構えるノア・スタイルでは、女性目線できめ細やかなリノベーションを実践しております。リノベーションで豊かな暮らしを実現したいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。