例年千葉県内は、6月中旬から下旬にかけて梅雨入りするという統計が出ていますが、今年の梅雨入りは少し遅く、その代わり早く開けるとの予報が出されているそうです。
ただし梅雨がやっかいなのは、公式に梅雨明けがリリースされたとしても、パタリと雨が止んで晴天続き……というわけにはいかないこと。
実は梅雨が明けてもその後もズルズルと雨が降り続けるのです。
梅雨への備えとしては、急な雨漏りや湿気によるカビの発生などがあげられます。
今回は、梅雨の時期を憂いなく過ごすためのチェックと、リフォームによる効果をご紹介します。
■古い家や中古物件購入の際は、雨漏りのチェックを入念に!
新築して間もないお宅であれば雨漏りはそれほど心配することはありませんが、おうちを建ててから年月が経っていたり、中古物件を購入しようという場合には注意が必要です。
特にこれから中古物件を購入してリノベーションを考えていらっしゃる方は、購入前に屋根・外壁、床下の雨漏りがないか要チェックしましょう。水濡れにより基礎や構造部材や腐朽していると、大掛かりな工事になりかねません。
最近では専門家が目視で構造の劣化や現況を確認する「ホーム・インスペクション」という住宅診断があります。義務ではありませんが、費用はわずか5〜6万円。中古物件の購入費である数千万円の買い物の安心感が、5〜6万円で買えることを考えると、ぜひしておくべきでしょう。
■梅雨時の雨漏り工事は遅れがち。手を打つなら早め、がマスト!
雨漏りの工事は、外壁・屋根の破損部分を補修した上で、最後に必ず塗装工事を行います。ただ梅雨の時期は、外壁や屋根が雨にさらされてしまったり、湿度が高いため塗料が乾きにくいなど、天候の影響で工事のスケジュールに遅れが出てしまうことが。
したがって、いざ梅雨を迎えて雨漏りに悩まされても、雨の問題からすぐにリフォーム工事に着手できないというケースもあります。
雨漏りが心配な方は、今の時期から屋根裏や外壁、床下に雨漏りの形跡がないか、確認をしておくことをおすすめします。
■不快なジメジメには調湿性の高い自然素材でリフォームを
マンションの場合、一戸建てに比べると雨漏りするケースは少ないものの、梅雨時のジメジメとした湿気に悩まされている方は多いのではないでしょうか。
そのような場合は、内装素材の変更で、湿気がたまらない住まいにリフォームすることが可能です。
たとえば床を調湿性の高いむくのフローリングに張り替えるのは、有効な手の一つ。木はパイプ状の細胞の集合なので、梅雨時のような湿度が高い時には空気中の水分を吸湿し、逆に冬場のような乾燥した時期には細胞内にため込んでいる水分を外に放出し、室内の湿度を快適に保ってくれます。
また珪藻土(けいそうど)や漆喰(しっくい)といった自然由来の左官材も、壁や天井に厚く塗ると、高い調湿性能が期待できます。
珪藻とは、藻類一種である珪藻の化石による堆積物で、微細な気孔を数多くもっているのため、調湿性のみならず、消臭・吸音効果も指摘されています。
漆喰は消石灰を原料とし、アルカリ性による抗菌・消臭効果やカビ・ダニの繁殖を防ぐ効果も。
こうした左官材は、混ぜる材料によってあえてざらりとした質感にしたり、塗装する時の道具の動かし方によってテクスチュアをつけることが可能。珪藻土も漆喰も基本は白ですが、色粉を混ぜることによって色合いを変えて、部屋ごとに異なる雰囲気を出すのもおすすめです。
■梅雨時でも快適に過ごすため、早めにプロに相談を!
屋根や外壁・床下などに目視であきらかにわかる雨漏りがなくとも、実は微細な亀裂などが生じて外壁と内壁の間に雨が入り込み、断熱材などがカビに侵食されているというケースもあります。
市川市に拠点を置き、浦安市などでも幅広くリフォーム・リノベーションを手掛ける「ノア・スタイル」では、お客さまに寄り添ったリフォーム・リノベーションをご提案させていただいております。
心配に思われていることがあったり、健やかで安全な住まいに生まれ変わらせたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。