いよいよ梅雨入りも目前となってきました。雨が続くと気分がどんよりするだけでなく、住宅にもさまざまな問題が生じてきてしまうことが多々あります。そこで今回は、梅雨のあいだでも快適に過ごすため、リフォームでできる雨対策をご紹介いたします。
■住宅にダメージを与える雨漏りは塗装で見直しを
雨対策として事前に確認していただきたいポイントとして、主に3点が挙げられます。
まず一つ目が、もっとも深刻なトラブルを引き起こす雨漏りです。
雨漏りはジメジメやカビなどをもたらすだけでなく、構造部材を腐らせる可能性もあり、家そのものの安全性を危うくしてしまいます。
こうした雨漏りの原因として指摘されるのが、外壁や屋根を保護する塗料の劣化です。塗料は外壁や屋根を雨水や紫外線からガードする機能をもっていますが、その塗り替えの目安は、一般的には10年と言われています。
ただ性能の低い塗料を使っていた場合、3〜4年で塗り替えが必要となるケースもあり、ウレタン・シリコン・アクリル系などの種類の違いでも塗り替え時期は変わってきます。いずれにせよ塗装を事前に見直すことで、防水機能が向上するとともに、見た目もこれまで以上キレイになるというメリットもあります。
塗料の塗り替えでカバーできない場合は、外壁の張り替え・屋根の葺き替えといった建材自体を交換しなければならなくなります。最近は台風などの自然災害も激化していますので、強風の影響で建材自体がダメージを受けるということも。全面的な交換の目安は建材の種類にもよりますが、10〜20年というのが定説です。
■玄関や庭など、エクステリアの水はけを改良
二つ目がお庭や玄関アプローチ部分などの外構です。
毎日雨が降り続いて常に水がたまった状態が続くと不衛生ですし、玄関まわりで土がむきだしのままですと、靴や服の裾に泥がついて、家に汚れを持ち込んでしまうことも。
暗渠パイプの設置や勾配の改良で水はけをよくするほか、アスファルトやタイルなどで舗装をしましょう。
タイルは水に濡れるとすべりやすいというイメージがあるかもしれませんが、アプローチや庭など外部に使うタイルは、すべりにくいように開発されているので大丈夫。タイルは色やかたちもさまざまで選択肢も多く、おうちの雰囲気にあわせた素敵なアプローチをつくれますよ。
■地味だけれども雨水を逃す立役者、雨どいをチェック!
三つ目には、雨水を逃すための雨どいリフォームがあります。
住宅の雨水を逃すために重要な役割を果たす雨どいですが、この雨どいが経年劣化でひび割れが生じていたり、ゴミや葉っぱで詰まって雨が流れないということがしばしばあります。また強風などの影響で、雨どいを構成する部品の継ぎ目が緩んでしまっていたということも。
このような雨どいのトラブルを放置していると、地面に設置している排水口に水をうまく流せずに水はけが悪くなったり、外壁が濡れる割合が増えて家そのものがダメージを受けやすくなってしまいます。ふだんはあまり気にされることのない雨どいですが、実は住まいを守る大切な役割を担っているのです。
■梅雨時を快適に過ごすためには、こんな方法も
ほかにも梅雨時のトラブルとして、リビングの木製建具が経年で建てつけが悪くなり、雨が室内まで染み込んできてしまうということも。このような場合には、建具を性能の高いものに交換しましょう。アルミサッシ・樹脂サッシはもちろん、最近では気密性の高い木製建具も開発されています。
室内のジメジメが堪え難い場合には、珪藻土や漆喰のような調湿性能の高い左官材で、壁や天井を塗り替えましょう。床も合板やクッションフロアではなく、無垢のフローリング材にすると、吸放湿性が高いのでジメジメがやわらぎ、素足で過ごすのが気持ちよくなりますよ。
雨対策に関する工事はもちろん、室内外のリフォーム・リノベーションに関して気になることがございましたら、市川市を拠点に浦安市や船橋市でも工事を手がけているノア・スタイルにお気軽にご連絡ください。