リノベーションの理由は、さまざまです。家族の成長にともない今の間取りを変更して暮らしやすい住まいに変えてみたい。新築よりも安価に取得できる中古物件で自分たちのライフスタイルにあった家にしたい。
ただ間取りの変更をする場合、いくつかのポイントを押さえておかねばなりません。そこで今回は、間取り変更のリノベーションにおける注意点についてご紹介いたします。
■まずチェックすべきは構造と管理規約
間取り変更と呼ばれるリノベーションを行う上で、注意しておきたい点が2つあります。
まず、現在の住居の状況によっては、思い描くリノベーションができない可能性があるということ。もう一つは、リノベーション工事をしているあいだの生活を考える必要があるということです。
まず間取り変更ができないケースですが、これは家の構造と大きな関係があります。住宅は大きくわけると、壁で構造を担う「壁構造」と、柱と梁で構造を担保する「ラーメン構造」の2つの種類があります。
壁構造では構造を担う壁を撤去できないので、たとえばいくつかの個室の壁を取り払って広々としたLDKをつくることが困難な場合があります。また一戸建て住宅の場合は、2×4工法やハウスメーカー独自の工法で建てられている場合、間取り変更が難しいと言われています。
また、マンションの管理規約には、禁止事項や制限事項が記載されています。たとえば配管の関係から、キッチンや風呂などの水まわり設備の移動がNGというマンションも。マンションにお住まいの方、これから購入しようとお考えの方は、リフォーム前あるいは購入前に管理規約を確認することを強くおすすめします。
■工事に入る前にしておきたいこと
工事期間については、リノベーション工事の規模によって異なりますが、平均的には1〜2カ月と見ておきましょう。ただし注意したいのが、リノベーション会社を訪ねてもすぐに工事には入れないということ。その前に設計の打ち合わせをしてプランを詰めるなどの時間が必要です。
たとえばお子さまの入学の関係や転勤などで引越し時期が決まっている場合は、早めにリノベーション会社に相談をして、設計期間・工事期間を逆算してスケジュールを組むとよいでしょう。
またキッチンなどの設備機器を新しくするのなら、設計の打ち合わせ段階で早めに決めておくのが得策です。メーカーの製品を使おうとした場合、発注の時間が必要になり、メーカーのほうが立て込んでいると工事の着工時期に設備の納品が間に合わないというケースもあります。
■いざ工事が始まったら? 一戸建ては耐震診断も
さて、肝心の工事期間。たとえばすでにお住まいのおうちの寝室や子ども部屋だけといった部分的な間取り変更なら、暮らしながらリノベーション工事を実施することも可能です。ただし全面的な間取り変更となると、仮住まいできる場所を見つけなければならないことも。
中古物件を購入する場合ですと工事期間中は、現在住んでいるところの家賃と、工事中のマンションのローンの二重払いの状態となります。したがって中古マンションを購入するのなら、物件購入契約後スムーズに工事に入れるように、設計の打ち合わせをしっかり詰めておくのがよいでしょう。
また一戸建てで間取り変更をするのなら、事前に耐震診断をしておくのがおすすめです。場合によっては構造補強が必要になり、間取りに影響を与えることも。また結果的には、希望する間取りに関係がなくとも、いざという時の地震に備えて耐震性能を確認しておくにこしたことはありません。
千葉県市川市に拠点を構え、市川市内や浦安市、船橋市などでリフォーム・リノベーション工事を手がけているノア・スタイルでは、マンションや一戸建ての間取り変更のリノベーションはもちろんのこと、さまざまなリフォーム・リノベーション工事に対応しております。耐震診断士の資格を有したスタッフもおりますので、ご安心を。お客様の理想の暮らし・住まいの実現のために尽力いたしますので、お気軽にお問い合わせください。