耐震性に気をつけたほうがいい住まいの間取りは?耐震補強のポイントをご紹介

中古住宅のリノベーションに向けて、新しい住空間に胸を膨らませるのは楽しいものですが、忘れてはいけないのは耐震性です。

今年に入ってから、前よりも地震の回数が多くなったと感じている方も多いようです。実際に2022年3月に起こった福島県沖地震では甚大な被害が出てしまいました。


リノベーションは、自分らしく生き生きと暮らす住空間をつくるために行うもの。そのためには「性能」という住まいの大前提が担保されていなければなりません。

今回は耐震補強を含めたリノベーションについて解説します。




■あなたの住まいは大丈夫?こんな間取りは耐震診断を!


中古住宅を購入する際に、耐震性をチェックする必要性は以前にもお伝えいたしています。その一方で、ずっと住んでこられた今のお住まいの耐震はどうでしょう?

ずっと住み続けてこられたお住いも、以前に誰かが住んでいた中古物件を購入する場合も、以下のような間取りには注意が必要です。



1.柱や壁が少ない間取り


木造住宅では壁や柱は建物の強度を担う要のような存在。壁や柱が少ないと、地震に耐えきれずに傾いたり壊れたりする可能性もあります。

柱や壁が少ない間取りは開放的に感じられますが、耐震性が確保できているか、性能面もチェックしましょう。



2.壁がある場所が偏っている間取り


壁は単にたくさんあればよい、というわけではなく、バランスよく配置されていなくては耐震性を発揮できません。

たとえば東西に長い間取りで、東側ばかりに壁が配置されていて西側がスカスカだと、西側が地震に対して弱いだけでなく、建物全体のバランスが悪くなってしまいます。


建築基準法で新耐震設計基準が設けられたのは1981年ですが、さらに2000年には、構造を担う耐力壁のバランス計算も課せられるようになりました。

このように耐震性のある住まいは、壁の量に加えて、その配置のバランスも大切です。



3.大きな吹抜けのある間取り


人気の高い間取りの一つである、大きな吹抜け。しかし吹抜け空間には柱も壁もないため、耐震的には弱点になり得ます。

構造的にはぽっかりと空いていることになるので、バランスという観点からすると偏っていると言えるので注意が必要でしょう。




■間取りに加えてあわせてチェックしておきたいポイントとは⁉︎ 


間取りについてご紹介しましたが、築年数が20年以上経っている住まいも要注意。

20年くらい前なら新耐震基準法で建てられているはずから大丈夫……と油断するのは禁物です。2000年の建築基準法では、ご紹介した壁量のバランスのほかに、柱・梁の接合方法や、地盤の耐力に応じた基礎構造が規定されました。


建築基準法が改正されたのは、2000年6月。家が建つのには数カ月〜半年は最低でもかかりますので、逆算すると、少なくとも2000年6月前後に竣工した住まいは、改正が反映されていないことになります。


また改正を反映して建てられた住まいでも、20年も経てば老朽化が進んでいる可能性も。耐震補強が必要かどうか、耐震のプロに相談したほうが安全です。


さらに過去に大小の災害に見舞われているエリアなら、耐震補強を見直すのが鉄則。表面的には問題がないように見えても、見えない部分でダメージを受けており、劣化が進んでいるケースもあります。


大きなリフォームやリノベーションをしたことのないお住まいも同様です。プロの目が竣工以来一度も入っていないことになりますので、耐震性に問題があっても気づくことができません。


すでに家のなかに劣化している箇所はあるけど、生活に支障がないので手付かずのまま……というケースもご注意を。地震が起きた時にはそのような劣化部分がまっさきにダメージを受け、家全体に影響を及ぼしかねません。




■耐震リフォームは住みながらできる場合もある!



耐震補強をしたいけれども、家を離れて仮住まい先を探さなければならないのが面倒……と、耐震補強を先延ばしにし続けて今日に至る、という方もいらっしゃるかと思います。


けれども外壁の耐震補強や、天井や床を剥がさない耐震補強、部屋を移動しながらの工事なら、大丈夫。住み続けながらリノベーションが可能です。


外壁の耐震補強とは、既存の外壁に耐震用の外壁を取り付けて強度を上げる工事です。

天井や床を剥がさない耐震補強は、壁にX型の筋違(すじかい)や耐震パネルを取り付ける方法です。

部屋を移動しながら行う構造補強ですと、工事を行っていない部屋で暮らすことで、すべての部屋の床下や壁の状態が確認できます。


劣化や構造の状態で家全体の耐震補強ができないケースもありますが、こうした方法なら、効果的な耐震補強が可能です。




■耐震リフォームの補助金制度の活用がオススメ


耐震補強は安心して暮らすために欠かせない工事。

とはいえ、それなりに費用がかかるので、助成金や補助金を利用して、費用負担を減らしたいものです。


費用はリノベーション内容や家のもとの状態で異なりますが、耐震補強の相場は約50万円~約200万円ほど。


住んでいる地域によっては、自治体が設けている耐震補強工事の助成金制度が利用できますので、「(お住まいの)自治体名+耐震改修」で検索してみましょう。


ちなみに市川市では、平成12年5月31日以前に着工された建築なら、「耐震改修に要する費用」の4/5が補助されます。平成12年というのは、先に申し上げた建築基準法の改正時期。旧耐震なら最大100万円、新耐震なら最大50万円の補助金が交付されます。




■ノア・スタイルなら、耐震診断士の有資格者がきっちりと調査いたします!


「ノア・スタイル」には耐震診断士の有資格者が在籍しています。

地震に対する安全性の向上を目的として、耐震基準に基づいた診断から施工まで一気通貫の耐震リノベーションが可能です。さらに断熱性など、性能にまつわるリノベーションはお任せください。


女性目線ならではのこまやかな提案はもとより、居心地のよいプランニングやデザインもお任せください。住まいのハード・ソフト両面で、最適なリノベーションをいたします。

ていねいにご要望をヒアリングして、ご予算のなかで理想のデザインをご提案。家具選びなどのインテリアコーディネートの実績も豊富です。


「ノア・スタイル」のモットーは、家族にもっとたくさんの笑顔が生まれるリノベーション。千葉県市川市を拠点に浦安市、船橋市、松戸市などをメインエリアとしており、助成金申請のお手伝いもいたします。

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