あれほど暑かった夏が嘘のように涼しくなり、すっかり秋らしくなりました。「ちょっと寒くなったな」と思った時、身支度なら衣替えをすればすみますが、家の防寒対策となると、まず思い浮かぶのが暖房器具の導入。
ただし、これから中古住宅を購入してリノベーションしようと考えている方は、はたして暖房器具だけで冬をやり過ごせるか、懸念されるところだと思います。というのも持ち家の場合でも、リノベーションを決意する理由の上位にあがるのは「寒さ」。
防寒つまり断熱対策は、それほど暮らしにとって重要な位置を占めるのです。
今回は中古住宅の断熱リフォームについて解説します。
■中古住宅の断熱性能はどのくらい?
国が断熱に関して「省エネルギー基準」という指針を設けたのは1980年。それ以前に建てられた住宅は、断熱対策が施されていないケースが大半です。
またこの省エネ基準も、1992年、1999年、2013年と改正を経て現在の基準になっているため、断熱性だけを考えるのなら、築浅の物件のほうが無難でしょう。とはいえ、築古には築古にしかない魅力があるもの。その場合は、断熱リフォームで改善しましょう。
中古でもマンションならだいじょうぶなのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは間違い。実際に、平成前後に建てられたマンションは寒い、という声もあがっています。
■断熱リフォームは、いつ、どんな工事をすることに?
断熱リフォームについては以前にもご紹介しておりますが(https://noah-style.co.jp/blog/magazine/105962)、抜本的に解決したいのなら、壁・天井などの躯体(骨組み)に高性能の断熱材を入れるのがおすすめ。
断熱材には、グラスウールのようにガラス繊維でできた綿状の素材を詰めたり、硬質ウレタンフォームのような板状の発泡樹脂系断熱材を張ったり、あるいは吹き付けて隅々まで充填するなど、さまざまな材料・工法があります。
いずれにせよ壁や天井などの仕上げを剥がして、躯体の状態にして断熱材を入れることになるので、リフォームのプロセスにおいては、もっとも初期段階で行う工事になります。
実際に住みはじめて、やっぱりやっておけばよかった……と後悔しても遅いので、リフォーム・リノベーションをする前にプロに意見を仰ぎましょう。
また冬暖かく過ごすためには、断熱性を上げるだけでなく、気密性の向上も重要です。いくら暖かい家でも隙間風が入ってきては意味がないですよね。
断熱材の種類や施工精度によっても気密性は異なるので、こちらもコストバランスと合わせてプロによく相談を。
また窓やサッシを気密性の高いタイプに変えたり、既存の窓の内側にもう1枚窓を設けるインナーサッシの追加も、気密性を高めるうえで役立ちます。
■住まいづくりで欠かせない快適性
中古物件のリフォーム・リノベーションは新築に比べて安価で済むのが魅力ですが、気に入らなかったといって、気軽にやり直せるものではありません。
これから長く住んでいく家だからこそ、インテリアや設備だけでなく、目に見えない快適性にも考慮しましょう。
お気に入りのソファでゆっくり読書をしたり、こだわりのキッチンで料理をする至福の時間も、寒さに悩まされない、という前提があってこそ。寒くて過ごせないのでは元も子もありません。
そのような事態を避けるためにも、リフォームで住まいの性能を上げることは非常に大切なのです。断熱性・気密性が高いということは、冬の寒さだけでなく、夏の暑さにも有効です。冷暖房効率がアップし、電気代の節約にもつながります。
千葉県市川市に拠点を構え、市川市内や近隣の浦安市・船橋市などで一戸建て・マンションのリノベーション工事を手がける「ノア・スタイル」では、末長く快適に過ごせるリフォーム・リノベーションを提案しております。
お客さまのご予算やお悩みごとにあわせたきめ細かい提案力に定評があり、リノベした家に人を招いたら「こんな家に住めるなんて羨ましい」と言われるデザイン力は折り紙つき。断熱・耐震など住宅のハード面の改良についても豊富な実績があり、「初夏でも寒かった家がこんなに快適になるなんて」とおっしゃるお客さまも。
中古住宅を購入し、快適で自分らしい家にしたいとお考えの方はお気軽にお問い合わせください。