3000万でスケルトンリフォームはできる?新築よりおすすめの理由と失敗しないためのポイントを紹介!  

皆さんこんにちは。

千葉県市川市を拠点に、市川市内、浦安市などで住宅や店舗のリノベーションを物件探しから設計・施工監理まで手掛けている「ノア・スタイル」です。


「理想のマイホームが欲しいけど、新築は高すぎて手が出ない……」

そんなお悩みをお持ちではないでしょうか。


国土交通省の「住宅市場動向調査報告書(令和5年)」によると、新築の住宅建築資金は年々高くなっています。大都市圏(うち南関東)の注文住宅の住宅資金の平均は、令和5年度で4,319万円となっています。


国土交通省の調査によると、首都圏における注文住宅の建築資金は年々上昇しています。令和3年度に3,459万円だった平均資金は、令和5年度には4,319万円と、わずか2年で約860万円も高騰しているのです。(※)


今後もこの傾向が続くと考えられる今、費用を賢く抑えながら「自分らしい暮らし」を実現する方法として、リノベーションが注目されています。なかでも、間取りやデザインを根本から作り変える「スケルトンリフォーム」は、新築同様の自由度を誇る大規模なリノベーションです。


では、予算3000万円で、どこまでのリフォームが可能なのでしょうか? この記事では、新築と比較しながらスケルトンリフォームの魅力と、後悔しないために押さえておきたいポイントを詳しく解説します。


(※)出典:国土交通省|令和5年度「住宅市場動向調査報告書」




■3000万円でリフォームの予算感は高い?安い?一般的な相場との比較



リフォームやリノベーションの費用は、工事内容や選ぶ素材のグレード、また既存物件の状況に大きく左右されるため、なかなか一般化することが難しいのが実情です。

比較しにくいものですが、3000万円という予算はどのくらいの規模感なのでしょうか。


まずは一般的な相場をみてみましょう。

住宅リフォーム推進協議会の「2024年度 住宅リフォームに関する消費者調査」によると、実際にリフォームにかかった費用(補助金含む)の平均額は434.2万円です。


また、1000万以上のリフォーム費用の割合は、一戸建てで11.5%、マンションで7.2%という結果に留まっています。


令和5年度「住宅市場動向調査報告書」(国土交通省 住宅局調べ)によるとリフォーム資金は平均 137 万円となっています。


これらの平均額は、キッチンやトイレ交換といった部分的な工事も多く含まれるため、比較的安価になっています。


これらと比較すると、3000万円という予算は、単なる部分的な改修ではなく、住まい全体を生まれ変わらせる大規模なリノベーション、特に後述する「住宅性能の向上」まで含めた質の高い工事を可能にする、十分に余裕のある予算だといえるでしょう。



(※)出典:住宅リフォーム推進協議会「2024年度 住宅リフォームに関する消費者調査」




■予算3000万のリフォームでできること



では具体的に、3000万円の予算でどのようなリフォームが可能になるのか見ていきましょう。まず前提として、ここでお話しする3,000万円規模のリノベーションは、主に「一戸建て」を想定しています。


・住宅性能を新築レベルに引き上げるスケルトンリフォーム

3000万円の予算があれば、建物を骨組みだけの状態にしてすべてを一新する「スケルトンリフォーム」が実現可能です。


ただし、ここで言うスケルトンリフォームは、単に内装や間取りを新しくするだけではありません。建物の価値を根幹から高める「性能を向上するリフォーム」を前提としています。


具体的には、現在の暮らしや将来のライフステージを見据え、「断熱性」「気密性」「耐震性」といった住宅の基本性能を、専門家の診断に基づき、数値的根拠を持って新築同等、あるいはそれ以上に引き上げることです。


例えば、LIXILが提供する「まるごと断熱リフォーム」のように、家全体を高性能な断熱材で包み込む手法があります。


1. 断熱・気密性能の向上

リフォーム前に「お住まい断熱診断」などで建物の性能を調査し、どこに弱点があるかを科学的に分析します。


その診断結果を基に、壁、天井、床、そして熱の出入りが最も多い窓やドアといった開口部まで、家全体をトータルで断熱改修します。

高性能な断熱パネルや吹付け断熱、高断熱サッシなどを組み合わせることで、魔法瓶のように外気の影響を受けにくい空間をつくります。


これにより、例えばリフォーム前に1.47だったUA値(※外皮平均熱貫流率。数値が低いほど断熱性が高い)が、国が定める省エネ基準(0.87)を大きく上回る0.49まで向上するなど、劇的な性能改善が期待できます。


また、施工後には「気密測定」を全棟で実施し、隙間のない施工が確実に行われたことを数値で確認。その結果は「性能報告書」としてお客様に提出されます。



2.耐震性能の向上

スケルトンリフォームでは構造躯体が現しになるため、同時に耐震診断や補強工事を行う絶好の機会です。


専門家による「お住まい耐震診断」で建物の強度を正確に把握し、必要な箇所に補強を施すことで、安心して長く住み続けられる強度を確保します。

このように、間取りやデザインの自由度はもちろん、ハイグレードな建材の採用、光熱費を抑えヒートショックのリスクも軽減する高い断熱性、そして万が一の地震に備える耐震性まで。これらすべてを同時に実現し、住まいの資産価値そのものを高めるのが、私たちが考える3,000万円のスケルトンリフォームです。



<主な工事別の費用相場>

● システムキッチンの交換:50〜150万円

● 内装(クロス・フローリング)の全面張替え:110〜160万円

● 和室から洋室への変更:40〜100万円

● 耐震補強工事:25〜200万円

● 断熱工事(家全体):100〜300万円

● スケルトンリフォーム(全体):600〜1,200万円以上

● 完全分離型二世帯住宅への改修:1,200〜2,000万円


※上記はあくまで目安です。


参照|まるごと断熱リフォーム/まるごと断熱リフォーム 工法紹介


参照|まるごと断熱リフォーム/コンセプト



・中古物件購入+リノベーション

リフォーム費用に3,000万円をかけるケースとは別に、総予算として3,000万円を考えるのであれば、「中古物件の購入」と「リノベーション」をまとめて行うことも選択肢です。


ただし予算の大半は物件購入費に費やすことになるので、できるのは小規模なリノベーションになるかもしれません。


例えば、2000万円で希望エリアの中古物件を購入し、残りの1000万円をリノベーション費用に充てることができます。1000万円であれば、内装や水回りを全面的に刷新し、新築同様の美しい空間へと生まれ変わらせることが可能です。


ただ全面的にスケルトンリフォームをするには少々予算が心許ないので、やはり思い描く理想の間取りやデザインにしたい場合は、スケルトンリフォームでなくても1000万円以上の予算があるとよいでしょう。


立地の良い中古物件を選び、内装は新築以上に自分好みに作り変える。そんな賢い家づくりも、この予算なら視野に入ります。





■3000万円なら、スケルトンリフォーム、新築、どっち?



3000万円というご予算は、家づくりにおける大きな節目です。

「3000万円あれば、新築も建てられるのでは?」と思われるかもしれません。 しかし、建築費が高騰している現在、新築で3000万円だと平均よりもかなり安い価格帯になり、3000万円で建てられる新築は、ローコストな建売住宅やコンパクトなマンションなどに限られてしまうのが現実です。


決められた間取り、標準仕様のキッチンやバスルーム、無難なデザインの内装など、多くが「パッケージ化」されているため、自分たちの暮らしに合わせた細かな願いを叶えるのは難しいかもしれません。さらに、コストを抑えた新築では、断熱性や気密性といった住宅性能が、必ずしも高いレベルで確保されているとは限らないのが実情です。


一方で、中古物件の購入+スケルトンリフォームに目を向けると、その可能性は大きく広がります。希望のエリアや利便性の高いエリアで物件を探し、内部は完全に自由設計、という夢のようなプランも実現可能です。コストを抑えつつ、理想の立地とこだわりの空間、そして時には新築以上の「高い住宅性能」の両方を手に入れたい方には、性能向上を伴うスケルトンリフォームが最適な選択といえます。




■スケルトンリフォームを行う際の注意点



自由度が高いからこそ、計画が重要になるのがスケルトンリフォームです。後悔しないために、以下のポイントを押さえておきましょう。



・スケルトンリフォームの目的を明確に

スケルトンリフォームで失敗しないためには、何のためにリフォームをするのか、目的を明確にすることが大切です。


例えば、「子育てしやすい家にしたい」「趣味を満喫したい」「家の寿命を延ばし、快適に長く暮らしたい」など、目的をはっきりさせると要望も整理しやすくなります。


ゴールがはっきりすれば、要望に優先順位がつけやすくなり、プランがぶれるのを防げます。


・工期と仮住まいの計画を忘れずに

スケルトンリフォームの工事は解体から始めるため、通常のリフォームよりも時間がかかります。工事期間中の仮住まいの手配と費用も、あらかじめ予算に組み込んでおきましょう。余裕を持ったスケジュールを立てることが成功の鍵です。



・「完成形」のイメージ共有で後悔を防ぐ

間取りや内装ががらりと変わるため、図面だけで完成形を正確にイメージするのは難しいものです。模型やCGパース、スケッチなどで立体的に見せてもらい、施工会社と施主の間で完成イメージのズレがなくなるまで、しっかりとすり合わせを行いましょう。



・建物の構造による「制限」がある

戸建てでもマンションでも、建物の構造上、動かせない柱や壁、移動できない配管などが存在します。特にマンションの場合は、管理規約でリフォームできる範囲や使用できる建材に制限があることも。事前に専門家による現地調査で、何ができて何ができないのかを正確に把握することが不可欠です。


》スケルトンリフォームのデメリットとは?知っておくべき注意点と向いている人の特徴を紹介!




■女性建築家在籍!市川市周辺でフルリフォーム・リノベーションを検討している方はノア・スタイルにお任せください!



千葉県市川市を拠点に、浦安市、船橋市、松戸市などをメインエリアとする「ノア・スタイル」は、こだわりを実現するため、適切な予算をかけた質の高い、規模の大きなリノベーションを得意としています。


代表は女性建築家で、自ら設計をしているため、デザインだけでなく、女性ならではの視点で、お施主様に寄り添いながら、要望以上のご提案をいたします。


家具・インテリアコーディネートも得意としており、空間全体が調和した、伸びやかで美しいインテリア設計を実現します。また、日々の暮らしやすさを左右する家事動線や、適材適所の収納計画など、きめ細やかな生活提案も強みです。


また、弊社では物件探しの段階からプロが理想のご自宅にするためのアドバイスも行うことが出来ます。過去、お客様の中で理想の内容は決まったが購入した物件が適しておらず一部内容を断念せざるえない事項も発生したこともあります。そうしたリスクを極力なくすためノア・スタイルでは物件探しからプロの建築家が入りお客様の理想を叶えます。


設計から施工までをトータルで管理し、お客様の理想を高い精度で形にすることはもちろん、耐震改修や断熱改修といった、建物の構造や性能向上に関わる「ハード面」にも強いと定評をいただいています。


建築家としての優れたデザイン力・提案力と、工務店としての確かな施工技術・現場対応力。その両方の良さを併せ持つのが「ノア・スタイル」の最大の特色です。お客様ご自身もまだ気づいていない潜在的なニーズや、物件が秘めている可能性を最大限に引き出し、その豊かな発想を、長年連携してきた実績のある施工チームとのスムーズな協働作業によって、高い品質で実現します。


“いい住まい、いい暮らし”をいかに実現するかを競う、 業界最大級の住宅施工例コンテストで、「地域優秀賞」も受賞しており、デザイン力・施工技術・提案力も評価をいただいております。


》LIXILメンバーズコンテスト2023にて「地域優秀賞」受賞


リノベーションはもちろんのこと、建て替えや新築のご相談にも対応可能です。お客様のご要望、ご予算、そして現在のお住まいの状態を丁寧にお伺いし、総合的に判断した上で、最適なプランをご提案いたします。


お客様の理想の暮らしと空間づくりを、物件探しから完成まで、トータルでサポートいたします。デザインにこだわり、適正なコストで質の高い住まいを実現したいとお考えの方は、ぜひお気軽に「ノア・スタイル」までお問い合わせください。



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