リフォーム済み中古物件を購入する際の注意点は?メリット・デメリットや確認すべきポイントを解説!

皆さんこんにちは。

千葉県市川市を拠点に、市川市内、浦安市などで住宅や店舗のリノベーション工事を、物件探しから設計・施工監理まで手掛けている「ノア・スタイル」です。


中古物件を探していると、必ずと言っていいほど目にするが「リフォーム済み物件」です。

リフォーム済みと聞くと、手を入れなくてすぐに住める、というイメージをもちますが、実際のメリットやデメリットはどのようなものなのでしょう?


今回は、リフォーム済み物件の特徴とともによく比較される「中古物件+リノベーション」という選択肢についても解説します。


■そもそも「リフォーム済み中古物件」とは?

リフォーム済み中古物件とは、不動産会社や個人の売主が、内装や設備の一部を改修した上で販売する物件を指します。主にキッチンや浴室などの水まわり、壁紙(クロス)や床材が新しくなっており、購入後すぐに生活を始められる状態が大きな特徴です。


不動産会社が商品として売ることを前提に、自ら仕入れてリフォームを行い、再販売する場合は『買取再販物件』とも呼ばれます。


■リフォーム済み物件のメリットとは?

まずは、リフォーム済み物件が持つメリットを見ていきましょう。

・引き渡し後、すぐに入居できる

工事がすでに終わっているため、契約完了後はすぐに引っ越すことが可能です。子育て世代や、転勤・転校などでタイミングが限られる方にとっては便利と言えるでしょう。


・完成状態で内覧できるため生活が想像しやすい

すでに完成している空間を内覧できるため、日当たりの良さや風通し、収納の使い勝手などを実際に体感できます。「思っていたイメージと違った」という失敗が少なく、具体的な暮らしをイメージしながら検討できるのは大きな安心材料です。


・資金計画が立てやすい

物件価格にリフォーム費用が含まれているため、住宅ローンにまとめて組み込みやすいのが特徴です。購入費用とリフォーム費用を別々に考える必要がなく、資金計画をシンプルに立てられます。


・新築物件よりも安価

建物自体の築年数が経っている分、新築物件よりも安価に購入できます。内装は新しくなっているため、コストパフォーマンスを重視する方には魅力的な選択肢と言えるでしょう。


・契約不適合責任があるケースが多い

宅建業者(不動産会社)が売主となる場合、宅地建物取引業法により、2年間以上の契約不適合責任の設定が義務づけられています。個人売主との契約ではこの義務がなく、責任期間が短いか、免責となっているケースもあります。


■リフォーム済み物件のデメリットと注意点とは?

一見すると理想的に見えるリフォーム済み物件ですが、購入を決める前に知っておくべき注意点も存在します。

・見えない部分の劣化リスク

内装はきれいに仕上がっていても、壁や床の下に隠されている給排水管や電気配線、下地材などが手付かずのままというケースもあります。


こうした部分は経年劣化が進んでいる可能性があり、購入後に想定外の修繕費が発生することもあります。給排水管などのインフラは20〜30年で更新時期を迎えるため、交換済みかどうかを必ず確認しましょう。


・建物自体の老朽化と耐震性

築30年以上の物件も多く、外壁や躯体、共用部分に老朽化が見られる場合があります。大規模修繕の計画や、マンションの積立金の状況も併せて確認が必要です。

特に1981年5月31日以前に建築確認を受けたマンションは旧耐震基準で建てられているため、耐震性の確認は必須です。


・一般的な中古物件よりも割高

リフォーム済みである分、その費用が上乗せされて販売価格が設定されています。その価格が、物件の価値やリフォーム内容に見合った適正なものか、冷静に判断する必要があります。


・間取りやデザインが選べない

リフォームはすでに完了しているため、購入者が間取りやデザイン、設備を選ぶことはできません。「キッチンはもっと広くしたい」などといった、ご自身のライフスタイルに合わせた住まいを実現したい方には、不向きな場合があります。


■リフォーム済み物件を購入する際の確認すべきポイント

では、リフォーム済み物件を購入する場合、どのようなポイントに注意すればよいのでしょう。

・リフォームした箇所を確認する

必ず「いつ・どこを・どのように」改修したかを不動産会社に確認しましょう。書面や施工写真があれば、将来的なメンテナンスの判断にも役立ちます。


・適正価格かどうかを見極める

物件価格が「周辺の相場+一般的なリフォーム費用」の範囲内であれば妥当といえます。見た目だけで高額に設定されているケースもあるため、第三者による査定や専門家の意見を参考にするのも有効です。


・耐震性、断熱性の確認

目に見えない性能の確認も重要です。とくに築年数が経過しているマンションの場合は、旧耐震基準で建てられていることもあります。建物全体の構造や共用部の改修履歴も調べておきましょう。


・契約内容の精査

「契約不適合責任の有無・範囲」「付帯設備の保証」「管理費・修繕積立金」など、購入後のトラブルを防ぐためにも、契約書の内容は細部までチェックすることをおすすめします。


■もう一つの選択肢「中古物件+リノベーション」の魅力

ここまでリフォーム済み物件のメリットと注意点を見てきましたが、理想の住まいを叶えるもう一つの選択肢として、「中古住宅を購入して、自分でリノベーションを行う」という方法があります。


この方法の最大のメリットは、住まいの設計やデザインを一から自分で決められる自由度の高さです。間取りの変更、素材の選定、収納計画、照明の配置まで、ライフスタイルや家族構成、将来の暮らし方に合わせて細部までこだわることができます。


たとえば、在宅ワークを快適にするための書斎スペースや、ペットと暮らすための動線設計など、市販の物件では実現が難しい「理想の住まい」を形にすることが可能です。


また、断熱性や耐震性、給排水管・電気配線など、表面からは見えないインフラ部分まで自分の目で確認し、必要に応じて計画的に更新できる点も大きな利点です。これにより、将来的なメンテナンス費用やトラブルのリスクを抑えることができ、長期的な安心につながります。


さらに、物件価格と工事費用を分けて管理できるため、コストコントロールがしやすいのも魅力です。例えば、断熱にはしっかり予算をかける、浴室はシンプルでよいからキッチンにこだわりたいなど、予算に応じたメリハリのある設計が可能になります。


リノベーションの過程で耐震補強や断熱性能の向上、バリアフリー設計を施すことができれば、築古物件であっても性能の高い住まいに再生することができ、資産価値の維持・向上にもつながります。


さらに、住宅ローン控除(※1)や、自治体のリフォーム補助金(※2)などを活用できる場合もあり、賢く資金計画を立てることでコストパフォーマンスの高い住まいづくりが実現します。


自分たちらしく、そして将来を見据えた住まいを、自らの手でつくりあげていくプロセスが、「中古住宅+リノベーション」の最大の魅力と言えるでしょう。


※1:「大規模な修繕又は大規模の模様替えの工事」に該当したり、省エネ、バリアフリーなどの対象工事(金額100万円以上)が含まれていれば、登記床面積50㎡以上・居住開始後6か月以内の入居などの要件を満たすことで、10年間にわたって0.7%の控除が受けられる。


※2:市川市では、マンションの専有部においても市独自のリフォーム補助制度「あんしん住宅助成制度」や「住宅断熱改修促進事業」などを活用できる可能性がある。ただし、制度ごとに要件が異なり、対象工事や使用する業者に条件が設定されているため、事前の確認が必要。



■まとめ

リフォーム済み中古物件は、初期費用や手間を抑えながら、スピーディーに新生活を始められるメリットがあります。一方で、構造や設備の老朽化、価格の妥当性、将来的な修繕コストといったリスクには注意が必要です。見えない部分までリフォームが行き届いているか、慎重に確認することが欠かせません。


一方で「中古住宅を購入して、自分好みにリノベーションする」という選択肢も注目されています。ライフスタイルに合わせて間取りや設備を一から設計できる自由度に加え、性能向上による快適性・資産価値の維持、さらには補助制度が活用できる可能性もあります。


どちらを選ぶべきかは、ライフスタイルやご予算、スケジュールなどによって異なります。両者をていねいに比較検討し、後悔のない住まい方を選びましょう。


■女性建築家在籍!市川市周辺でフルリフォーム・リノベーションを検討している方はノア・スタイルにお任せください!

千葉県市川市を拠点に、浦安市、船橋市、松戸市などを中心にリノベーションを手がける「ノア・スタイル」は、こだわりの住まいを求める方に向けた、ハイクオリティなフルリノベーションを得意としています。単に見た目をきれいに整えるのではなく、性能・デザイン・暮らしやすさのすべてを兼ね備えた空間づくりをモットーとしています。


代表を務めるのは女性建築家で、設計から施工までを一貫して担い、お客様の想いや暮らしに寄り添いながら、住まいの可能性を最大限に引き出すご提案を行っています。水まわりや収納計画、家事動線など、日々の生活に密着した視点からの設計はもちろん、家具やインテリアを含めたトータルな空間コーディネートも得意としています。


ノア・スタイルでは理想の住まいづくりを成功させるために、リノベーション向きの物件探しから建築家が伴走しているのも特徴です。立地や建物構造、間取りの変更可否など、プロの視点でしっかりと見極め、理想の住まいづくりをサポートします。


また耐震診断士の有資格者が在籍し、断熱性や耐久性など住宅の基本性能を高める技術面も充実しています。環境に配慮した断熱材の選定をはじめ、省エネかつエコロジーに配慮したこれからの時代のリノベーションも、ノア・スタイルのコンセプトの一つです。


建築家のデザイン力・クリエイティビティと施工力を兼ね備えた体制により、設計から施工監理、引き渡しまでワンストップで対応。デザインや性能、コストのバランスを取りながら、質の高いリノベーションを実現します。

実績の一例として、住宅施工例の全国コンテスト「LIXILメンバーズコンテスト2023」では地域優秀賞を受賞。提案力・施工品質・デザイン力が高く評価されています。


》LIXILメンバーズコンテスト2023にて「地域優秀賞」受賞


リフォーム済み物件では理想の実現が難しいと感じている方、妥協せずこだわりをカタチにしたい方は、ぜひご相談ください。理想の住まいと暮らしの実現に向けて、物件探しからていねいにサポートいたします。


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