皆さん、こんにちは。
千葉県市川市を拠点に、住宅や店舗のリフォーム・リノベーションを手掛ける株式会社ノア・スタイルです。
長年暮らしてきた住まいが、なんだか古びて見えるだけでなく、狭く感じるようになってきた……とお悩みの方も多くいらっしゃることと思います。
そんな時、真っ先に解決方法として思い浮かぶのが「増築」。
ただし住まいの条件によっては、増築ができないことも多々あります。
住み慣れた家を離れて新居を探さなければいけないの?……となると、この先の道を断たれたような気分になってしまいますよね。
けれども心配しなくても大丈夫。
増築ができなくてもフル・リノベーションで、暮らしのクオリティを格上げすることが可能です。
今回は増築できないケースや、増築しなくてもリノベーションで広々暮らすアイデアをご紹介します。
■そもそも増築とはどんな工事? これからは増築がしにくくなる?
増築は、今の家屋を壊さずに床面積を増やす工事のこと。
具体的には平屋建てを2階建てにしたり、敷地内で建物を拡張したりすることで、「建て増し」ともいわれます。
増築は、お子さんが生まれたり、ご両親と同居するなど、ライフサイクルのニーズに合わせて居住スペースを増やせるのがメリット。
ただし、建物の床面積を増やすことで、固定資産税も余分に課税されてしまうことは留意しましょう。
これはもう少し先の話になりますが、2025年からは、これまで増改築をしやすくしていた「4号特例」という制度が廃止になる予定です。
これまでは、「木造2階建て以下、延面積500㎡以下」などの条件を満たす戸建て住宅は「4号特例」の対象として、やっかいな建築確認申請時の審査が省略されてきました。
それが2025年からは審査省略の条件が「平屋かつ延面積200㎡以下」などと狭くなり、増築のハードルが上がることが、建築関係者のあいだで懸念されています。
■増築できない家とはどのような物件?
2025年からの制度廃止はともあれ、法律上、増築できないというケースも多々あります。
それが、「建ぺい率オーバー」「容積率オーバー」「再建築不可物件」です。
・増築により建ぺい率・容積率がオーバーしてしまうケース
住宅においては、通風や日当たりを確保したり、火災が発生した際に隣家へ火が燃え移ることを抑制するといった目的で、敷地の中で建てられる面積と容積(ボリューム)が決められています。
それが「建ぺい率」と「容積率」です。
「建ぺい率」とは、建築面積(建物を真上から見た時の面積)の敷地に対する割合で、エリアの特性により30〜80%のあいだで設定されています。
「容積率」とは、敷地に対して、各階の床面積の合計(延床面積)の割合を示すもの。建ぺい率と同様にエリアによってさまざまで、50〜1300%の間で設定されています。
いくら敷地に余裕があっても、決められている「建ぺい率」と「容積率」をオーバーすることはできません。すでに「建ぺい率」と「容積率」が上限で建っているのなら、増築はできないことになります。
・再建築不可というケース
昔の法律の基準で建てられていて、現在の法律に適合しないため、再建築ができない「再建築不可物件」というケースもあります。
具体的には、「幅4m以上の道路に間口が2m以上接していなければならない」という接道義務に適さない物件が該当します。
また、前面道路の幅が4m未満の物件、道路と敷地に接している間口が2m未満という物件も同様です。
■増築できなくても、リノベーションで解決できる場合も!
増築の目的にもよりますが、リノベーションによる間取り変更で広々と快適に暮らすことができます。
・部屋数が足りない場合でも増やすことはできる
たとえば部屋数が足りないというのなら、1部屋を2部屋に仕切るのも有効です。自然光が確保しづらいようなら、室内窓を設ける方法もあります。
お子さんができたことでもう1部屋欲しい、という場合は、LDKの一角にキッズスペースをつくってもよいでしょう。
将来的に引き戸など間仕切りを取り付けられるようにしておけば、幼いうちは家事をしながら目が届くオープンなスペースとして使い、成長したら建具を取り付けて個室にすることも可能です。
LDKが狭くてもう1部屋つくるなんて……という場合は、LDKのつくりそのものを見直してみましょう。コンパクトな動線計画にすることで、かえって暮らしやすくなる、ということも。
キッチンも対面型が主流ですが、壁付けにすることでリビング・ダイニングの面積を広々確保できます。
ロフトをつくるのも、一つの手。
「(ロフトをつくる)部屋の2分1以下の面積で、高さが1.4m以下」なら、床面積にカウントされないので、容積率をオーバーしません。
したがって実質的にもう1部屋つくることができるのです。
例えばLDKの上にロフトをつくって、子ども部屋やゲストルーム、収納スペースにするという方法も。ロフトの高い部分を利用すれば、大人のワークスペースにもなりますよ。
またロフトをつくることで、LDKの中で高低差が生まれるので、メリハリが生まれて全体として変化に富んだ空間になるメリットもあります。
・間取り変更やインテリアの工夫で広々とした空間に
もっと広々暮らしたい……という場合には、壁を取り払って2部屋を広々とした1部屋にすることもできます。
よく、暗くて狭いがためにうまく使いこなせていない個室がありますが、もてあましているようなら、思い切って広々と明るいワンルームにするのもよいでしょう。
抜本的に間取りを見直して、移動のためにしか使っていない廊下をなくすような間取り変更もリノベーションなら可能です。
ほか、造作で空間にジャストフィットさせた家具で空間をすっきり広々見せるのも効果的。
素材使いも重要で、壁・天井は膨張色の白や淡いベージュにして床材を統一してシンプルな色みで空間を広く感じさせることもできます。
シンプルで上質なインテリアは、流行り廃りに左右されず、暮らしの変化を受け入れてくれて、長く愛せる空間になることでしょう。
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このように全面的なリノベーションにより、実際の面積以上に空間を広げることが可能です。
既存の建物を活かすリノベーションは、物件により制限が生じることもありますが、それを逆手にとってオンリーワンの空間をつくることができるのが醍醐味。
今の家で部屋数を増やしたり広々暮らすなんてとても想像できない……という場合でも、フル・リノベーションに長けたプロならば、住まいのポテンシャルを見抜き、思いがけない提案で住まいを整え直してくれるでしょう。
千葉県市川市を拠点に、浦安市、船橋市、松戸市などをメインエリアとする「ノア・スタイル」は、増築ができない場合でも既存物件を活かして快適に暮らすフル・リノベーションを得意としています。
弊社代表が自らプランニングをしているため、デザインだけでなく、女性ならではの視点で、家事導線や収納の配置などきめ細やかな提案をしています。
家具・インテリアのコーディネートも手掛けているので、実際の床面積以上に広々と感じられる伸びやかなインテリア設計も得意とするところ。
フル・リノベーションを前提とした物件探しのサポートから、耐震・断熱リフォームなど、ハード面も含めたリノベーションも承っています。
設計のみならず施工もトータルで管理しており、精度の高い空間づくりも、ノア・スタイルの強みの一つ。
フル・リノベーションで自分らしい暮らしがしたいとご検討されている方は、ぜひご相談ください。
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