古いマンションが寒いのはなぜ?断熱リノベーションでできる寒さ対策や工事のポイントを紹介


皆さん、こんにちは。

千葉県市川市を拠点に、住宅や店舗のリフォーム・リノベーションを手掛ける株式会社ノア・スタイルです。

中古物件のリノベーションは、エリアや物件選びの幅が広く、新築よりもコストを抑えて自分たちらしい住まいをつくれるのが魅力。


ただしネックとなるのが、冬場の寒さです。

古いマンション、というキーワードでインターネットを検索すると、「デメリット=寒い」と出てくるくらい、寒さは中古マンションのネガティブな代名詞とも言えます。


実際に気に入った物件を見つけて内見に行ってみたら「寒い……!」と、諦めてしまうケースも。


しかし、リノベーションは間取りや空間を向上させるだけではありません。

寒さ・暑さという問題も、解決でき、快適な住まいにつくり変えることができるのです。


今回は、中古マンションの断熱リノベーションについて、工事の方法や断熱材の種類などを紹介いたします。




■古いマンションはなぜ寒い? まずはその理由をチェックしてみましょう



古いマンションが寒いのは、それなりに理由があります。

まずはなぜ寒いのか、基礎的な情報を知っておきましょう。



1. 壁も床もコンクリートなので冷えが伝わりやすい

一般的にマンションはコンクリートでできていますが、コンクリートは熱伝導率が高く、外気の影響を受けやすいという特徴があります。


したがって夏は外の暑さが伝わりやすく、冬は冷気の影響を受けて、底冷えしてしまうということも。


一方でコンクリートは蓄熱性能も高いので、一度冷えてしまうと暖まりにくいという性質をもっています。こうなると、エアコンを入れてもなかなか暖かくなりません。



2. 古くて性能の低い断熱材が入っている

住宅に断熱材を入れることが公的に求められるようになったのは、1992年に住宅公庫で「断熱の割増融資制度」が始まってから。


もちろんそれ以前のマンションでも断熱材を入れているケースはありますが、正式に入れるようになったのは、ここ30年ほど、と考えてよいでしょう。


したがって、1992年以前に建てられたマンションでは断熱材が入っていない可能性もなきにしもあらず。

また入っていても、この30年のうちに断熱材の性能が劣化したり、もともと性能の低い断熱材が入っていることも考えられます。



3. 性能が低い窓が入っている

窓は、住まいの中で最も熱の出入りが多い場所です。

冬場は熱の流出の約5割、そして夏は約7割が窓からと言われています。


そしてマンションの場合、性能の高い窓サッシの採用率は非常に低いという傾向も。

国土交通省の調査によると、平成28年の新築マンションですら、ペアガラスや二重サッシの採用率は5割以下という結果が出ています。


このように、古いマンションの大半は、窓の断熱性能が低いのです。




■古いマンションの寒さはリノベーションで解決できる!寒さ対策をご紹介



しかしこうした古いマンションでも、リノベーションによって、暑さ・寒さの影響をやわらげ、快適な環境につくり変えることができます。

具体的な方法を見てみましょう。



1. インナーサッシを取り付ける

窓そのものは、「共用部」に該当するため、基本的にガラスだけを断熱性能の高いタイプには交換できません。

また、断熱性能を発揮させるためには、外気が入ってきにくい(=室内の空気が外に漏れにくい)気密性の高いサッシが必要です。


そこで効果的なのは、既存の窓の室内側手前に、もう1枚窓を取り付ける「インナーサッシ(内窓)」を加えること。


インナーサッシを設けると、そこで断熱性の高い窓が寒さをシャットダウンするだけでなく、既存の窓と内窓の間に空気層ができて、断熱層として働いてくれるのです。


そしてインナーサッシは、断熱性能だけでなく気密性能も高いので、寒さを防ぐだけでなく、室内の暖気も外に逃げにくくなり、エアコンが効きやすくなります。

したがって、光熱費の削減も期待できるのがうれしいところ。


また断熱性能の高いインナーサッシは、遮音性も高いので、外の騒音が気にならなくなります。同時に、室内の音も外に漏れにくくなりますよ。



2. 断熱材を加える

隣戸や上下階と接している壁や天井は共用部になるので、ここを壊して内部の古い断熱材を新しいものに入れ変えることはできません。

しかし、現状の壁・天井・床の上に断熱材をプラスすることは可能です。


ノアスタイルでおすすめしている断熱材は、


①セルロースファイバー
②ネオマフォーム
③発泡ウレタン


……ですが、セルロースファイバーはスプレーのような機材で壁・天井の内部に断熱材を充填させるので、施工には専用車が必要となります。


したがってマンションでは施工ができないので、フェノール樹脂を板状にした高性能断熱材「ネオマフォーム」をおすすめしています。


こうした板状の断熱材を施工すると、その厚みの分、空間が狭くなってしまうと思われるかもしれません。


しかしネオマフォームは通常の断熱材よりも薄く、かつ、高い断熱性能を発揮するため、圧迫感をもたらすことなく、快適性の高い空間をリノベーションでつくれます。



断熱材についてはこちらの記事でも紹介しています


》断熱材のセルロースファイバーと発泡ウレタンは何が違う?  あなたに合った断熱材の選び方を紹介


》断熱材は何がいいの?リノベーション時に選ぶべき種類や素材別の違いを紹介!




■リノベーション前に検討・確認しておくべきポイントとは



マンションによっては管理規約などで、リノベーションの工事内容が制限を受けることもあります。


とりわけ窓や躯体(壁・天井・床)は共有部分になるので、事前に管理規約をチェックして、リノベーション会社に相談しましょう。


ちなみに木の無垢材も、厚みがあれば断熱性能が期待できる素材の一つ。

無垢フローリングに張り替えたら床の冷えを感じずに、冬でも裸足で過ごせている……というお声もありますが、管理規約でフローリングの遮音等級の制限があることもあります。


》マンションのリノベーションの際に確認が必要な管理規約とは?




■女性建築士在籍!市川市周辺でリノベーションを検討している方はノア・スタイルにお任せください!



せっかくリノベーションで美しいインテリアを思い描いていても、寒すぎてLDKにいられないような状況では、本末転倒というもの。


空間デザインと同じくらい、性能は重要なものなのです。


そして適切に断熱リノベーションを行うと、住まい全体の温度が安定し、部屋ごとによる温度ムラが生じにくくなります。


LDKはポカポカだけれども、寝室や浴室は寒くて過ごすのが辛い……ということも解消できます。


部屋ごとで極端な温度ムラがあると血圧が乱高下して、ヒートショックの原因となりがちですが、断熱リノベーションを行えば、古いマンションでも快適な環境を実現できます。


したがって、リノベーションは「間取り・デザイン・性能」をバランスよく考慮できる、ハード面にも詳しいリノベーション会社に依頼できると安心。


千葉県市川市を拠点に、浦安市、船橋市、松戸市などをメインエリアとする「ノア・スタイル」は、規模の大きなフルリノベーションを得意としています。


設計・施工をトータルで管理しており、精度の高い空間づくりや、断熱リフォームや耐震補強など、ハード面に強いのも強みの一つ。


断熱材は、長年の経験を踏まえて、効果が高いのはもちろん、環境にも配慮した最新タイプを精査しておすすめしています。


また、女性建築家である代表が自らプランニングをしているため、デザインだけでなく、女性ならではの視点で、家事導線や収納の配置などきめ細やかな提案をしています。


家具・インテリアのコーディネートも手掛けているので、伸びやかで美しいインテリア設計も得意とするところ。


断熱リノベーションで冬も夏も快適に、かつ、自分たちらしい素敵な空間で長く住み続けたい……という方は、ぜひご相談ください。

中古物件探しや新築をしたい、という方にも対応しております。



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